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Study

第3章 食糧問題の改善に取り組む人々の活動

    
  
3−4.国連の活動
 


     
 
(1)FAOの設立

 
国際連合食料農業機関(FAO)は、1945年10月16日に設立されました。ローマに本部を置き、加盟国は191ヵ国と欧州共同体です。

 FAOは、以下の施策を通じた世界経済の発展および人類の飢餓からの解放を目的として活動しています。

 @世界各国国民の栄養水準および生活水準の向上
 A食糧および農産物の生産および流通の改善
 B農村住民の生活条件の改善

 FAOが設立された10月16日は、「世界食料デー」とされています。

   
     

(2)World Food Summit − 世界食糧サミット

 1996年、FAO本部に186ヵ国の関係者が集まり、世界食糧サミットが開かれ、飢餓をなくすための方法が話し合われました。このサミットで、「2015年までに、世界の栄養不足の人の数を半分に減らす」という基本目標が約束され、「世界食糧安全保障に関するローマ宣言」と「世界食糧サミット活動計画」が採択されました。
 

   
     
 
(3)Millennium Development Goals− MDGs

 2000年9月、ニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットは、21世紀の国際社会の目標として「国連ミレニアム宣言」を採択しました。この「ミレニアム宣言」と1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめたものが、
「ミレニアム開発目標」(Millennium Development Goals: MDGs)です。

 MDGsは、2015年までに達成すべき8つの目標を掲げています。

 @極度の貧困と飢餓の撲滅
 A初等教育の完全普及の達成
 Bジェンダー平等推進と女性の地位向上
 C乳幼児死亡率の削減
 D妊産婦の健康の改善
 EHIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
 F環境の持続可能性確保
 G開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

 そして、目標@「極度の貧困と飢餓の撲滅」の具体的目標として、
2015年までに飢餓に苦しむ人口の割合を1990年の水準の半数に減少させることが掲げられています。

   
     
 
(4)国連人口基金

 食糧の生産と消費のバランスのために重要な要因のひとつに、人口問題があります。国連のグループで人口問題を担当しているのが、国連人口基金(UNFPA)です。

 国連人口基金は、地球的規模の人口問題を、単なる数の問題ではなく人間の尊厳の問題として取り組んでいます。特に政策づくりと実施の両面から、貧困削減や持続可能な開発、性と生殖に関する健康と権利の推進、女性の社会的地位の向上、国勢調査の支援活動、またこれらの問題に関する啓発活動を行っています。

   
     
 
(5)国連開発計画

 食糧の分配の問題の主要因は、貧困です。貧困の撲滅のために大きな役割を果たすのが、国連開発計画(UNDP)です。

 UNDPは、国連システムにおける技術協力活動を推進する中核的資金供与機関として、開発途上国における持続可能な開発の実現を多角的に援助しています。

   
     
 
(6)その他

 上記のほか、開発途上国の農業生産増大のための国際農業開発基金(IFAD)、環境保護のための国連環境計画(UNEP)、児童救済のための国連児童基金(UNICEF)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)など、多くの国際機関が、それぞれの立場から、食糧問題の改善に貢献しています。

   
     

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